【中年登山隊第1次忘年登山】
                     Part 2 栗駒山ハイキング

【日 程】2006年10月22日(日)
【山 域】岩手・宮城・秋田県境
【山 名】栗駒山(1627m)
【天 候】晴
【メンバ】4人
【コース】イワカガミ平→東栗駒山→栗駒山→イワカガミ平
(概 略)


イワカガミ平(10:30)---(11:26)東栗駒山---(11:50)裏掛分岐---(12:16)栗駒山(13:05)---(13:48)イワカガミ平


昨夜は中年登山隊初の温泉旅館泊まりの忘年会をリッチに過ごし、宿で朝食をいただいてから一関インターまで高速を飛ばす。隊長の先導で紅葉渋滞を避け裏道をどう走ったのか記憶にないが、すんなりイワカガミ平に到着、天気は昨日の予報が嘘のようなピーカン日本晴れ、さすが晴れ男が揃うと青空が寄ってくると訳の分からぬ自画自賛、本日は東北のポピュラーコース栗駒山の東栗駒コースにて山頂を目指す。

準備も終え出発しようとしたら、朝日ではその名を轟かせているO氏とバッタリ遭遇、今年は春の岩手山でも途中会ったし、先週の日暮沢でもその姿をチラッと見かけた。何ともまあ世の中広いようで山の世界は狭いことを実感する。昨夜は笊森避難小屋にて宴会の様子、五葉山の忘年会を楽しみにお別れした。

ハイキングコースでサンダルでも行けるとの隊長の甘い言葉に乗せられ本当にサンダルで行くところだったが、私は超軽量のソールの剥がれ掛かった10年以上履いてる車に積みっぱなしの予備のシューズで向かう。
紐もろくに締めないで歩き出すと、このコースそんなに簡単ではなさそうである。隊長はこの先に渡渉があるよとさりげなく言ったが、さっきの話と全然違う展開に唖然とするも、まあその時は裸足で歩けばいいさと先に進む。


   
東栗駒山

東栗駒山から望む栗駒山


徐々に視界が開け南方向の山々が見えてくると、あの山は何かとうるさいくらいに聞くので皆あきれ顔、初めて目にする光景に心が躍る。
心配していた渡渉も大したこともなく終了、東栗駒山に1時間弱で到着、ここから眺める栗駒山を初めて目にするが、たおやかで美しい。
そのままするすると裏掛分岐まで順調に進む。

暫しの休憩、昨日登った牛形山は見えないが焼石連峰がすぐ隣に大きく見える。経塚山と思われる山塊がやけに大きく見えた。遠くに目を転ずれば早池峰山と薬師岳が仲良く並んでいる。ここから見上げる栗駒山は、実際見たことはないが利尻富士の長官山からの光景に似ている気がした。

   
裏掛分岐付近から望む栗駒山

ここから山頂までは各自のペースでと隊長が言い放つ、と同時に猛烈なスピードで駆け上がるのだった。あれよあれよという間に山頂へ、少し遅れた隊員もいたが皆で乾杯のビールをと思いきや・・・
この日は残念ながらビールはお預け、最近の世情を考慮して本日は自粛の通達が出ていたのだ。山頂の大きな標柱の前にシートを広げ4人仲良く弁当開きとなった。

この日は素晴らしい好天も相まって山頂は凄い人だ。登ってくるスタイルも千差万別、さすがにミニスカートはいないが、革靴やサンダル履きの人もいる。ドライブ中のカップルが車を降りてそのまま登ってきたような感じの人達が多い。また、幼い子供連れの人達も凄く多い。
これだけの展望を持つ山に手軽に登れる環境が羨ましい。

折角だからと岩手側に移動し散策、隊長が何処ぞの爺様と談笑しているので不思議に思っていると、須川の自然を考える会の名物会長の熊谷さんという方らしい。higurashiさんも良く知っている方らしく超有名人だという。
山頂部の荒廃が激しいのでむしろのような網を張る作業の陣頭指揮をとっていらしたのだ。お話では今では裸地と化したこの場所にも、ほんの23年前までにはコマクサが咲いていて、盗掘で姿を消してしまったとのことだった。
作業中であったが親切に周りの山々を解説してくださり恐縮した。

十分に景色を堪能してから下山に掛かる。下りは中央コースを使い快適に下る。別に特別急いだわけでもないのだが、ほんの40分で駆け下った。下山中も大勢の人達が上を目指していることが他の山とは違う風景に感じた。

とても立派なハイルザーム栗駒で汗を流してサッパリし、今年の中登隊第1次忘年登山をつつがなく終了した。



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