【山形交響楽団 庄内定期演奏会 第8回酒田公演】

シャブリエ:田園組曲
プーランク:チェンバロと管弦楽のための「田園のコンセール」

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ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90

《アンコール》
ブラームス:ハンガリー舞曲から第1番

2008.12.19() 希望ホール

指揮:工藤俊幸
チェンバロ:曽根麻矢子
コンサートマスター:高木和弘




いつもながらの"hotaru"に出迎えられ会場入り(笑)
平日の6時半開演はやっぱり厳しいのかお客さんが少ない。あ〜もったいない。
待ち合わせの友人が来ないので、しばらく入口で待ってたら顔見知りが続々と…
やっぱり地元だなぁ〜

今回指揮の工藤さんは地元酒田の出身である。希望ホールで山響振るのを聴くのは何年ぶりかな。個人的には飾り気のない自然な彼の指揮が大好きだ。
今回のテーマは田園地帯と言うことらしいが、前半2曲は初めて聴く作品、今回は編成もいつもより大きく客演がかなり…
ヴィオラの首席代行で倉田さんがトップに座っている。

チェンバロの曽根さんは初めてお聴きしたが、バッハの演奏では国際的な評価を得た方だそうで、桐朋高校時代に初めてチェンバロに出会った時、自分の楽器はこれだとの天啓を受け、卒業後はピアノの演奏は一度もしたことがないそうだ。
オケとチェンバロの共演を聴くのは2度目だが、予測できない音が実に面白かった。

ブラームスの3番は個人的にも大好きな曲で家でも良く聴く。
管楽器の煌びやかな音と、地の底から湧き上がるような弦楽器の音が、見事に調和された素晴らしい作品だと思う。ずっと前からかなり楽しみにしていた演奏である。

工藤さんの指揮は、気が抜けるほど淡々としていて装飾がない。けれども演奏自体は実に熱かった。終演後の交流会で、指揮者の仕事はただ棒を振るだけなどと謙遜していらしたが、団員の演奏は実に熱意あふれたものであったと思う。素晴らしい演奏が指揮者の仕事ぶりを如実に証明していたように感じた。

個人的に大好きな第3楽章は、濃すぎず、かといって淡泊でもなく実に良いイメージで仕上がっていた。
全体的に管楽器トップ奏者の技量が問われる作品であり、それらが絡み合った音も申し分なかった。
クラリネットの牧さん、素晴らしかったです。

飯森さんの時はめったに無いアンコール、指揮棒を持たない指揮姿もなかなか叙情的で素晴らしかったです。
みんな良い仕事してますね(笑)


来年度のスケジュールが記載された冊子を見たらもうワクワクです。
定期は時間取れれば全部聴きたいと思いました。
山響は確実に進化していますよ。


   
交流会での曽根さんと工藤さん