鳥海散歩(心字雪渓に導かれて)


心字雪渓を見上げる

【日 程】2014年06月28日(土)
【山 域】鳥海山
【山 名】河原宿(1550m)
【天 候】曇
【メンバ】2人
【コース】湯の台口 → 河原宿往復
(概 略)


湯の台口(8:43)---(10:07)河原宿(11:15)---(12:38)湯の台口


先週に引き続き二週連続で鳥海散歩へ出掛けた。
この日も早朝5時半から強制の草刈りを済ませ自宅で朝食を取りすぐに出発、何となく忙しない休日である。
道中お山を見上げると山頂部から中腹に掛けて笠雲に覆われている。が、西鳥海の笙ヶ岳付近は何故かクリアーでどちらに行こうかと悩む。風は東風で天気が崩れるのは明白だ。予報では夕方から雨が落ちてくると言っていたが、山の天気は行ってみないと分からない。と言うことで湯の台に向かった。

そう言えば去年の今頃も湯の台から登ったのだと思い出した。車道は上の駐車場まで完璧に除雪されており一部雪の回廊も見られたが去年よりは少ない気がした。駐車場には県外ナンバーが多く、多くの人たちは早い時間に出発した様子、手早く準備をしいざ出発、地元の2236ナンバーの人とほぼ同時スタートだ。滝の小屋までの間に両脇の竹藪からガサゴソと何人かの気配がする。タケノコ採りも最盛期のようだ。

滝の小屋で休憩中に上から降りてきた人と立ち話、月山森まで散歩してきたらしい。2〜3日前は山頂小屋で小屋開けの手伝いをしたとのこと。小屋上の雪渓を右手に向かった登山者がいたようで心配していた。でも行ったところで藪なので引き返すだろうと話がまとまる。そこに後続の人が到着し世間話に花を咲かす。何と言ってもここは地元のリピーターが多いので庄内弁で、あーだのこーだのと話が弾む。先日の鶴間池での遭難騒ぎは昨日無事に保護されたとのこと、良かったね。

小屋脇の徒渉は飛び石伝い、流量があり気を抜けないが上手い具合に石が配置してある。そのまま雪渓を直登し近道を…
あれ、上からスキーを背負った人が降りてきた。すれ違いざまよく見たらUさんではないか。声掛けしたら「誰だっけ?」と言うので、「忘れましたかね〜」と言うことで少し説明したら思い出してくれた。そう言えば何年も会ってないからね…(汗)
後続の人も皆顔見知りの様で話し込んでいた。このコースを歩く人ならUさんは有名人なのでほとんどの人はどこかで会っているはずだ。

八丁坂はまだまだ花には早いが結構咲いていた。ヨツバシオガマが多いが、ミヤマハンショウヅルやハクサンチドリ、ウラジロヨウラク、ハクサンフウロも少しだけ見えた。この辺から早朝組と何度かスライドする。皆足が速いな。
雲の切れ間から時折下界の景色が見えた。田んぼの緑も随分濃くなり日本海の青との色合いが良く合う。

  
八丁坂から望む下界   と   一輪だけ咲いていたコバイケイソウ


八丁坂を登り切ったらゴーゴーと沢音が聞こえる。ふと視線を上げると数人の人たちが居て何やら騒いでいる。近づいてみたらさっき下で雪渓を右に行った人がそのまま沢を登ってきたようで、流れの対岸でルートを教えてもらっていた。若い単独の男性だったが、まだ雪が多くて何とか登れたようだが、沢上には雪の薄い場所もあり非常に危険なコースだ。もしクラックに落ちて流されたら助からないだろうに…
とにかく無事で良かった。
まだルートの指導標やトラロープも張られていないので、ルートを良く知らない人は視界の利かない日は注意が必要だ。彼は河原宿で休憩後にガスの心字雪渓に向かっていった。



去年より少ない残雪の河原宿


およそ一年ぶりの河原宿はやっぱり上が見えなかった。でも時折日差しが届き去年よりは暖かく残雪も少ない。でもじっとしていると寒いので上着を着て麦茶と夏野菜を冷やし、少し時間は早いが昼食大休止とする。
小屋前の流れは十分過ぎるほどの流れ、試しに手を入れてみると凄い冷たさだ。水をくみコンロで湯を沸かすにも旧石器時代の代物ゆえ時間がかかる。後続の人もここで休憩、色々話したら鶴岡からだと言う。以前は毎週来ていたが今は地元の600m程の低山をメインに歩いているとのこと。オリジナルのステッカーを頂いた。

我々の目当ては心字雪渓見物と冷たい素麺を楽しむことだが、去年より暖かいが温麺にするかが悩ましい。結局半分ずつ楽しんだがどちらも大変美味しかったが、やっぱり冷たい素麺会はもう少し後の方が良さそうだ。



冷たく冷やした三輪素麺の出来上がり


休憩中にも山頂方面から何人かが降りてきた。聞くところに寄れば山頂方面は快晴だとのことです。秋田方面はクリアーで雲一つ無いが山形側はだめのようでした。
それでも山は良いもので十分景色や雰囲気を堪能できた。下山の八丁坂は疲れるのでゆっくりと下る。でも次の日は間違いなく筋肉痛だろうね(笑)
あぽん西浜の水風呂でクールダウン、これをやらないと次の日のダメージは三倍になる。二週続けてのこの温泉、久しぶりに入ったがやっぱり良いねと意見が合った。でもオラは疲れて寝ている時間の方が多かったがね…

梅雨の晴れ間の山遊び、今の自分にはこの程度でちょうど良い。

やれやれ