【胎蔵山へ】



山頂付近の立派なブナ

【日 程】2012年05月26日(土)
【山 域】山形県酒田市(旧平田町)
【山 名】胎蔵山(729m)
【天 候】曇り
【メンバ】2人
【コース】中里口から往復
(概 略)



中里口(10:00)---(10:54)中の宮---(11:50)山頂奥の院(12:27)---(13:52)中里口



今年の田植えは色々問題もあったが何とか終了した。暫く山遊びから遠ざかっており丸三年登山靴を履いていない。物置から引っ張り出してみたら何とカビだらけであった。山道具もヘッドライト以外はほとんど使っておらずほったらかし、一体どうなっているのやら…

自身の山勘も随分鈍ったろうし体力も大幅に低下しただろう。まあ当たり前のことだが、実際山を歩けるのだろうかという不安が大きく試してみたくなった。
いきなり鳥海や朝日でも良いのだが、自分の環境を鑑みれば身の丈にあった山を選ぶのが妥当だろう。と言うことで五年振りに胎蔵山に向かってみることにした。

天気予報では午前中は曇りで10時以降は晴れるとのこと。あんまり暑くならないうちに登り切りたい気持ちもあったが、なんやかんや自宅を出るまで時間がかかり10時ジャストのスタートとなる。まあ2時間もありゃ登れるなと思っていたが、たいした荷物も背負ってないのにザックが肩に食い込み痛い。登り始めから中の宮までは植林された杉木立の中を登る。途中の水場で一服していると掻いた汗にブヨが集まりあちこち刺される。これも山の洗礼だ。

中の宮に礼拝し、なだらかになった登路をゆっくり進むとブナ林が現れる。この山のブナは標高の割に立派で「おおお…」と唸りながら歩く。やがて稜線に出ると左折し奥の院を目指す。期待していた展望は霞んでほとんどない。登り初めておよそ2時間、親子連れで賑わう山頂に到着、三角点を撫でるとお腹の虫がなって昼時を知る。すぐにお湯を沸かしカップ麺でおにぎりを流し込む。久しぶりの山飯がとても美味しくて目尻が下がるもブヨの集中攻撃を受け落ち着いていられない。
後続のご夫妻が到着した途端、不思議なことにブヨ殿達はみんなそっちに行ってしまった。

暫くしても天気の回復は望めそうもないのでとっとと下る。が、視線が山菜モードにいつの間にか切り替わっており、熊のように藪をゴソゴソしていると先ほどのご夫妻が笑いながら抜き去っていった。この習性ばかりは衰えていないようだ。
晩のおかずにちょうど良い山の恵みをありがたく頂き、ゆっくり下山するも、やはり鈍った足には辛かった。

     
豊かなブナ林の中を歩くと キノコがあった。
食べられるか判らないので…



  
この日の収穫 晩のおかずにちょうど良い