【龍門でプチ沈殿&お花見】


オノエラン

【日 程】2009年7月11〜12日(土、日)
【山 域】朝日連峰
【山 名】寒江山(1695m)
【天 候】曇り
【メンバ】2人
【コース】日暮沢からピストン



7/11日暮沢小屋(7:03)---(9:08)ゴロビツ水場---(10:43)清太岩山---(11:35)ユウフン山(12:34)---(13:00)龍門小屋


今夏もN山岳会の有志5人は、北寒江山から三面口の草刈を7/5から6日間掛けて行った。口で言うのは簡単だが、その作業工程は想像を絶するほど辛く厳しいものであったと聞く。わずかの人員で作業資材、燃料、野営道具、食料、水などの全ての資材を人が背負い続け移動し、同時に刈り取り作業を仕上げていくという、とてつもなく過酷な山行(労働?)である。今年で三年目になる刈り払い作業で、登山道も落ち着きとても快適なコースとなったそうで、原始の展望溢れる尾根を是非多くの人に歩いて貰いたいとのことである。

それ以外に彼らは山小屋管理の仕事も併せ持つ身、草刈完了後すぐさま三面から日暮沢まで移動し、龍門や狐穴の管理業務に就くため登り返すという慌ただしさは、平和呆けした我々一般登山者には到底信じられない行動だ。今回はその慰問?も含め龍門小屋を目指した。

日暮沢小屋で準備をしていると何やら見慣れた車が通りすぎていった。今回は不参加と言うことだったS藤さん、急遽日帰り参加と言うことで現れたのだった。歳の割(失礼)にしては茶目っ気たっぷりの行動に苦笑いする。
久しぶりの重荷にかなり苦労するが、気合いを入れ直し頑張る。が天気は悪くなる一方で、清太岩山まで来ても展望はない。風が強くなってきて寒いので、短パンにTシャツ姿の私はたまらずユウフンで合羽を着た。

朝日の夏山では毎度派手な柄の短パン(海パン?)で歩くのを常としているのだが、傍から見ると異様に見えるらしい(汗) 下界ではファッションなんて全然関心がなく、常に地味な一張羅で暮らしているのだが、山に入るときは何故か派手な柄を好む性癖を持つ不良中年がこの私である。改めて考えてみると、そんな格好で歩いてる人なんて見たことないなぁ〜(爆)
朝日で変な柄の短パンを履いた中年を目撃したら、それは多分間違いなく私でしょう。

それと朝日には居ないと思っていたDanyだが、先日その存在が明らかになった。と言うか身をもって体験された(囓られた)方が他ならぬ管理人氏なのだが、要するに素肌を露出してチャラチャラ歩く私のような不良中年は、最も彼らの標的になりやすいと言うことでもある。これをご覧の皆様要注意です。
と言っても、オラみたいなヒトは、痛い目に遭わないとわからないのよね…(冷汗)

何とか到着した龍門小屋では、少し先行していたI川さんとKちゃんが雪笹を茹でて待っていてくれた。すぐにS藤さんが置いていってくれた冷たいビールで草刈ご苦労様と乾杯になる。(S藤さんありがとうございました)
天気が良くないので停滞する登山客が多く、いつものように車座の宴会が始まった。
宮崎からのご夫婦や、秋田からの単独女性のT岡さん、昨年の登山道整備に参加されたと言う仙台のK田さん、etc…
実に楽しい話題とご馳走ありがとうございました。

以後良く覚えてないが、管理人室に厚かましく残って疲労困憊の管理人さんに迷惑を掛けたらしい(汗)
大反省である。 すんません。m(_ _)m




7/12龍門小屋---寒江山---龍門小屋---日暮沢小屋


毎度の二日酔いから何とか起き出し、タケノコ汁の残りで作ったラーメンの朝食を食べる。他のお客さんが全て出発してから、お花見気分でとりあえず空身で出かける。
あいにくの天気は視界もなく風は少しあるが雨だけは降ってない。合羽を着込みカメラを片手にブラブラと稜線闊歩…

目当ての花は先日の暴風雨で見るも無惨な姿、カメラに納めるのも辛い感じだが少しだけ撮った。
ウスユキソウの見頃はもうお終い、思ったより多く残っていたのがオノエラン、シャジンが少し咲き始め、シャクナゲもこれからという感じ、マツムシソウはまだまだこれから、稜線上の残雪は思いの外多かった。

当初南寒江で引き返そうと思っていたのだが、展望も無く物足りなかったので、そろそろ出発したであろう狐の庵主様に出会うまで先に進もうと、ズラズラ歩いていたら寒江山まで来てしまった。
今まで真っ白で平板だった目の前が、一瞬で雲が切れ相模尾根の全容が現れる。その迫力は、何度ここを訪れても新鮮な感動だ。

憧れの相模尾根、今年こそはと思うのだが…