【西川山岳会新年会へお邪魔する】
                                            日暮沢小屋にて


一路、日暮沢小屋へラッセルする

【日 程】2007年1月13〜14日(土日)
【山 域】朝日連峰
【山 名】日暮沢小屋
【天 候】時々雪
【メンバ】19人
【コース】根子 → 日暮沢小屋(泊) → 根子
(概 略)


01/13根子(9:26)---(10:48)アメリカ橋(11:15)---(13:26)日暮沢小屋

01/14日暮沢小屋(9:30)---(12:25)根子


冬の日暮沢小屋には過去二回行けるチャンスがあったのだが、どちらも土壇場で行けなくなった辛い過去がある。今回もかすかな不安はあったものの、何とか念願叶った。
庄内はろくに積雪はないが、国道112号には結構な積雪、大井沢は別世界であった。それでも豪雪だった去年から見れば全然少ない様子。

今回は、西川山岳会恒例の新年会に特別に混ぜて貰っての参加であり、山岳会の皆さんには大変お世話になり感謝申し上げます。A.TOM隊長感謝です。


大井沢温泉に8時過ぎに到着し待つこと暫し、まずはA.TOM隊長が現れ、じきに続々と会員の方達が到着、すぐに根子に向かう。準備をしていたらドサッと共同装備を渡された。そのほとんどが液体である。
後続部隊もいるがまずは15人位の大編成で出発、通りかかった村の人達に、これだけの人数だったら一斗は軽いなとからかわれる。過去には一斗樽を何本も背負って新年会をしたと言うことなのだろうか? (一抹の不安が・・・)
もっともマタギは、熊が捕れたら一人で背負って降りると言うから、案外本当の事かもと一人納得する。

日暮沢林道は当然新雪、先頭を交代しながら膝下までの雪をラッセルまたラッセル、約8qの道程を黙々とシールを貼ったスキーで歩く。時間の経過と共に気温が上昇、雪が非常に重いためラッセルは足が攣るようだった。

   
アメリカ橋を渡る  と  白い根子川

中間点のアメリカ橋で大休憩、A.TOM隊長がおもむろに朝日ビールを取りだしたら、目ざとく見つけたE藤さんが最後尾からすんごい勢いでぶっ飛んできた。まったくもって抜け目のない人である。
皆で一口ずつ回し呑みする。渇いた喉に染み渡る美味さは筆舌に尽くしがたい。
予定より一時間早いとのこと、そんなに早く着いても酒が足りなくなると心配する声が方々から上がるも、E藤さんがここからさっそうとトップをきって出発、雪崩危険地帯のダムの手前で小休止後、会長の指示で3人ずつ間隔を開けて慎重に通過する。


   
深い雪に覆われた日暮沢林道

ダム付近の急斜面を慎重に行動する


途中、M谷さんがトップに立つとすんごいパワーで驀進する。セカンドが着いて行けず3人位ギブアップ、これには皆あきれ顔・・・
小屋前の渡渉は一旦スキーを脱いで渡る。一人だけ転んで雪と戯れてる姿を目撃した。

小屋の中は寒かったがストーブに点火、宴会の準備が調うと会長の音頭で盛大に乾杯、傍らには山と積まれた膨大な酒類が・・・
いくら何でも、どう考えても、大虎だってこんなには飲めないだろうと心の中では思ったのだが・・・

会長持参の熊肉の串焼きがとても美味しかった。S田さんが一人で全部背負ってきた季節限定大井沢豆腐10丁も初めて御馳走になったが、歯ごたえがありとても美味しくお代わりまでした。たくさんの御馳走と酒で盛大に宴会は続いた。
宴も闌、後続のY田さんやK村夫妻が華やかに加わり更にボルテージは上がるのであった。
それにしても、なんとまあこれだけバラエティーに富んだパワー溢れる賑やかな人達が集まったものとほとほと感心する。

日暮の小屋を独占した宴会は延々と続き、最後まで当然の如く潰れずに残った人達が誰なのかは、ご想像にお任せするが、こんなに声が嗄れるほどに喋って、腹の皮がよじれるほど笑った宴会は最近記憶にない。本当は話の詳細を記したい欲求が多大にあるのだが、プライバシー保護と本人の名誉のために割愛する事をお許し願いたい。西川山岳会の人材の多芸多才に圧倒される一夜であった。



あまりの熱気でレンズが曇った宴会風景

それにしても・・・
       昼の1時から・・・
              夜の11時まで・・・
       延々々と・・・
              休まずに・・・
                   よくもまあ・・・
              皆さん元気で・・・
                        (脱帽)



翌朝は当然の二日酔い、後頭部に階下からの賑やかな嬌声が突き刺さり目が覚めた。既に殆どのメンバーは階下で賑やかな会話を楽しんでいる模様、二度寝の惰眠を貪ること暫し・・・


階下からは絶え間なく賑やかな嬌声が轟き朝からテンションが高い。
突然静寂が訪れた。何かと思ったら第1ラウンドの食事の様子、こういう局面での人間なんて正直なもんだ。以前先輩に、やかましい酒飲み会には蟹を出すとすぐに静かになると教わったことがある。
食欲に目覚め、そそくさと階下に降りた。

朝の話題をほんの少し、
西川町にもフランス語の達人がいるとのこと、それも山岳会の会員だそうです。
朝から絶好調のY田さんの外国語講座で盛り上がる。それに方言指導も混ざりまたまた腹の皮がよじれる。
(10+10=20) +10=30? ・・・ 高野豆腐の活用・・・
  ↑ ↑
(フランス語講座メモより) 参加した人は理解できる・・・

外は昨夜の降雪でトレースの跡も隠れた模様、下りも延々8qのラッセルが続くと思うと気が重い。途中一回だけ先頭でラッセルしたが、昨日より雪が重い感じですぐにバテる(単なる飲み過ぎと言う声もあったが)。
後は50馬力エンジンン付きラッセルマン氏の後に何とか引っ付いて這々の体で根子に到着、彼のエンジンは絶対ヤンマー製だと一人納得する自分・・・
車の屋根には40p程の新雪が載っていた。



間沢の一松の蕎麦
これで五人前とのこと?
とても喉越しの良い癖になりそうな蕎麦でした。


その後、大井沢豆腐をみんなでお土産に買い、大井沢温泉で汗を流し、間沢の一松というそば屋で反省会、とてもおいしい蕎麦をご馳走になり感激した。
何から何までお世話になり、当分そっち方面には足を向けて寝れないような気分です。
山岳会の皆様、本当にありがとうございました。今年も朝日に通うつもりですので、何処かでお会いしましたらまたよろしくお願いします。たぶん一生忘れることの出来ない、とても心に残る楽しい新年会でした。