【 2007三ノ俣 = SQR((ほだ+やぶ)×わらこぎ2) 】
                                                  (山スキー成らず)


ブナの美林と天主森

【日 程】2007年1月21日(日)
【山 域】鳥海山
【山 名】三ノ俣(860mまで)
【天 候】晴れ
【メンバ】単独
【コース】さんゆう → 鈴木小屋 → さんゆう
(概 略)


さんゆう(8:05)---(10:25)鈴木小屋上(11:27)---(12:30)さんゆう


今期初の三ノ俣コースへ晴天の元出かけた。
去年あれほど苦労した庭の雪掻きは、暖冬のため今年は一回もしていない。これを天の恵みというのか、天罰というのかはわからない。それでも山に行けば少しは雪があるだろうと思い出かけた。
「さんゆう」のスキー場は一応ピステンで圧雪されていた。まあ、スキーは可能と思うが水汲み意外の人は誰もいない。

誰もいないゲレンデをシール登行の開始、造林小屋のあった辺りから藪の始まり、一応トレースはあるが難儀したのが手に取るようにわかる。つまりは自分も大いに難儀したと言うこと・・・
たまらず杉林に逃げ込むもあんまり変わらない。途中タオルが小枝にぶら下がっている。よく見ると、「H18.12.21 ここで帰る。JA7LLO」とマジックで記してある。
藪に呆れて帰ったらしい。自分もここで帰ろうかとの誘惑もあったが、折角来たのだから、もう暫く進んでみることにする。

藪をかき分けうんざりしながら登っていくとやっとブナ林に出た。雪は少ないものの、白い幹のブナ林は美しい。気持ちが一気に晴れるのが自覚できた。暫く呆然と美林を眺める。
いつもの年はゲレンデ並に障害物のないコースも、今年はインゲマル・ステンマルクでも(←古いなあ)クリア出来ないような鬱蒼たるポールセッティングだ。
一度開発の手が入った山が再生するのに、どのくらいの時間が掛かるか確認するにはもってこいの場所だと思う。
1965年から二回の伐採を経て(最後は1989年、詳細を知りたい方は、ここを参照)この森が再生するのはいつになることだろうか?

   
藪の中のトレース   と   綺麗なブナ林

真っ青な空に白く映える天主森を眺めながらさすがにここまで上がるとパウダーの雪を踏みしめ鈴木小屋へ、予想はしていたがまだまだ一階から出入りできそうな積雪、もう少し登り風の当たらぬ場所を探して昼食休憩、とてもスキーなど出来そうもない積雪、米沢頭まで登っても沢がまだ雪で埋まってないので小屋にも行けない状態だ。
もしかしたら天主森まで行けるかなと思っていた淡い期待もすぐに砕け散る。今日はここまでと諦めゆっくり休憩する。

下りは最初は良いもののすぐに藪スキー、途中から真新しいトレースを発見、どうやら同じ事を考えている輩がいたらしい・・・
スキーコースは諦め杉林の中の夏道をボーゲンで藪をかき分け大汗を掻きながら下る。最後のゲレンデでほんの少しスキーが出来た感じ、駐車場で件のトレースの主と遭遇、以前鈴木小屋で会った大先輩であった。彼も今期初とのこと、まだまだダメだねとは共通の感想であった。
せめて山にはもぅ少し雪が欲しいなあと贅沢なリクエストを大物忌神社に祈った。

   
藪の中の鈴木小屋

小屋前からのコース(やぶわら)