【花の山、秋田駒ヶ岳】


男岳山頂から左、男女岳、遠くに岩手山

【日 程】2005年7月3日(日)
【山 域】八幡平
【山 名】秋田駒ヶ岳(1637m)
【天 候】晴
【メンバ】単独
【コース】国見温泉 → 横岳 → 男女岳
(概 略)  → 男岳 → 国見温泉


国見温泉(6:36)---(7:36)第二展望台---(7:43)男岳分岐---(8:12)1583高地---(8:34)男女岳(8:45)---(9:08)男岳(9:33)---(10:19)男岳分岐---(10:24)第二展望台(10:45)---(11:21)国見温泉


午前3時半頃自宅を出発する。急にコマクサに会いたくなったので、初めての山、秋田駒ヶ岳に向かう。実に久々のロングドライブ、眠いのだが楽しい。
田沢湖町からのコースより国見温泉からの方が何となく楽しそうなので、これも何年か振りに国道46号の仙岩トンネルを抜けた。
トンネルを抜け岩手側に出ると路面は濡れている。雨こそ降ってないが濃い霧に包まれ視界は20m少しか、慎重に進む。

登山者カードに記入し出発、最初は樹林帯の中を進む。木道が敷かれ歩きやすい。ほんの一登りで横長根分岐、ここから尾根歩き、道は緩やかだ。ミヤマハンショウヅルが時折顔を見せてくれる。さらに進むと色艶やかなエゾツツジが咲いていた。
稜線も霧の中で視界が悪いが可憐な花々に慰められスピードを上げる。どうも初めての山に来ると、先が見えない分不安なのか急ぎ足になる癖がある。

男岳への分岐を過ぎると荒涼とした景色、いよいよコマクサのお出ましだ。視界の効かぬ中ポツポツと見え始めると斜度がきつくなる。それにしても面白い花だ。自分の美しさを自慢したいのか、ポツリポツリと離れて咲く姿に自己顕示欲の強さを感じた。何とも面白い光景だ。カメラに収めながら進む。時に白花も混ざり目を楽しませてくれた。

大焼砂を過ぎ灌木帯に入るとガスが切れてきた。時折女岳や男岳が姿を現す。天気を期待しながら登るとポンと1583高地(横岳か?)に飛び出す。先行者に山の名前を教えていただく。右手に男女岳(オナメダケ)真ん中に男岳、左手に女岳のピークがきれいに見えた。何年か前に男岳が男女岳ばかり見ているものだから、女岳が嫉妬して噴火したのだそうだ。どれが頂上かと訪ねたら男女岳(1637m)が一番高いというので一旦阿弥陀池に下ってそこから登り返す。

  
左、男女岳と阿弥陀池      右、女岳からの溶岩流の跡


眼下に田沢湖を見下ろす頂上からは雄大なパノラマが広がっていた。雲の上に岩手山が見え、遠くに雪が残った山は森吉山だろうか、乳頭山も見えるがすぐに雲の中に消えた。団体がどやどやと上がってきたので出発、一旦阿弥陀池に下って今度は男岳(1623m)を目指す。コバイケイソウの群落が見事である。ハクサンチドリは見飽きるくらい咲いているし、ヒナザクラも可憐で美しい。山頂の祠の前で大休止、ここは県営田沢湖スキー場の真上にあるようだ。スキー場からも来れるらしい。若かりし頃お世話になったスキー場が懐かしい。

女岳はガスの中、裾野に黒く残っているのが噴火の跡らしい。ここからの景色もまた良い。岩手側の景色が見えないのが残念だ。後は下るだけ、団体さんとの交差待ちに手間取るも横岳分岐から急坂を駆け下る。途中シラネアオイの群落が見事で暫し見とれる。駒池を過ぎたあたりで今度は雪原と見間違うほど見事なチングルマの群落に遭遇、暫く呆然と見とれる。確かにこの山は花の山だ。


  
左、駆け下った横岳分岐のコルを見上げる     右、見事なチングルマの群落


男岳分岐付近ではカメラマン氏がロープを乗り越え撮影に熱中している。気持ちは解るんだがなあ・・・
それにしても登ってくる登山者の何と多い事よ。歩いてるより待ってる方が長いくらいだ。後は温泉めがけて駆け下りるのみ、でも急に空腹を感じ第二展望台の所で定番のカップ麺を平らげる。ここは展望台、暫く晴れ間を待つが全然であった。

本日の密かな楽しみ、それは国見温泉のグリーンのお湯、有名な石塚旅館の風呂に入るつもりでいたが、森山荘の人に声をかけられたのでそっちに入ることにした。入浴料400円也。
内湯は男女別、露店は混浴、自称温泉フリークの私は両方入りました。軍配はもちろん混浴露天である。こちらの方が湯が柔らかく、湯加減もちょうど良い。それに狭い内湯と違って開放感がたまらない・・・

どおっぷり一時間浸かっていて湯あたり寸前でした。
面白いのがペット専用の温泉があること(写真参照)これはいいね。犬が気持ちよさそうに入ってました。


  
左、、露天風呂のグリーンなお湯      右、ワンコもご機嫌

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